AR-NET(旭川流域ネットワーク)

2009年11月

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「武庫川めぐり水コンサート」のご案内

 2009年5月3日に来岡され、旭川荘で懐かしい歌を歌ってくださった武庫川女子大学の畑儀文教授と中村朋子さんから下記のコンサートのご案内を頂きました。

 このコンサートが始まったきっかけは、旭川流域ネットワークの活動を紹介した本を畑先生がお読みになり、2003年に岡山にAR-NET事務局においでになったことから始まりました。
 この時畑儀文先生は、その来岡の目的をこのように熱く語ってくださいました。

 音楽は、楽譜通りに楽器を演奏し、歌うことだけではない。
 思いを伝え、勇気や、感動を伝えてこそ本当の音楽ではないかと思う。
 音楽には、社会に役立つ何かの力がある。
 音楽を通じて、社会の役に立ちたい。
 武庫川という川の名前を大学の名前にしているのに、武庫川のことを何も知らないままでよいのだろうか?
 音楽で、武庫川の役に立ちたい。武庫川に恩返しをしたい。

 岡山から帰った畑先生は、社会音楽研究会(NOCH CLAB)を発足させ、先生の思いを実現させるべく動き始めました。
 「NOCH CLAB」は、「Not Only Concert Hall」の略で、音楽をコンサートホールのような音楽専門の空間から社会へもっと出て行こうという思いが込められています。

 そして。準備から3年、2005年に武庫川流域の小学校を訪ねて、武庫川についての学習をしていただき、武庫川への思いを詩にまとめて頂きました。
 このプロジェクトに参加した武庫川流域の4つの小学校の学習の成果報告と児童の詩に曲をつけた、組曲 「武庫川2005」を発表するコンサートが行われました。
 このコンサートは、今年で5年目となります。

 畑先生は、このコンサートを始める前にも合唱が出来ないような生徒数の少ない瀬戸内等の島の学校を訪ねて「島めぐりコンサート」を行われてきた実績を持つ方です。
 今年も、8月に岡山の大多部島で瀬戸内の島の小学生を集めてコンサートを開催されています。

 AR-NETの皆さん、また全国の仲間の皆さん直前のご案内で申し訳ございませんが、ご都合のつく方は是非このコンサートにご参加頂きたくご案内を致します。

「武庫川めぐり水コンサート」

 伝えたいことを心を込めて 大きな声で歌ってみよう
 互いに深く響き合い 永く心に残るだろう

 ※このコンサートには、「この夏豪雨災害にみまわれた佐用町の子ども達に音楽を届けるプロジェクト」に参加しています。

○日 時 2009年11月15日(日)14時~(開場13時30分)
○会 場 武庫川女子大学上甲子園キャンパス 甲子園会館内ホール
     ※アクセスは、下記のサイトを参照してください。
      http://www.mukogawa-u.ac.jp/~kkcampus/access/index.html

○入 場 無料

○出演者
  う た 田中卓二(村おこしシンガー)
  ハープ 春木浩子
  合 唱 武庫川社会音楽研究会
  演 奏 絵本オペラカンパニー「おぺろん」

○プログラム

 組曲 「武庫川2005」
     作詞 篠山市立城南小学校・三田市立本庄小学校・宝塚市立美座小学校・西宮市立小松小学校
     作曲 谷川賢作

 組曲 「武庫川2006」
     作詞 篠山市立古市小学校・三田市立広野小学校・宝塚市立美座小学校・尼崎市立武庫川北小学校
     作曲 半田あゆみ

 組曲 「武庫川2006」
     作詞 篠山市立古市小学校・三田市立広野小学校・宝塚市立美座小学校・尼崎市立武庫川北小学校
     作曲 半田あゆみ

 組曲 「武庫川2007」
     作詞 篠山市立後川小学校・西宮市立段上小学校
     作曲 田中大輔

 組曲 「武庫川2008」
     作詞 三田市立藍小学校・神戸市立有馬小学校
     作曲 井本英子

 絵本オペラ 「あほろくの川だいこ」
     文 岸 武雄
     絵 梶山俊夫
     曲 井本英子

○問い合わせ 090-4275-7065 0798-45-3691(畑研究室)

○主催 武庫川女子大学音楽部、武庫川社会音楽研究会(NOCH CLAB)
○後援 西宮市、(財)西宮市文化振興財団、西宮市吹奏楽連盟、武庫川楽員鳴松会
    武庫川女子大学音楽部楽明会、にしきた街舞台実行委員会

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落合野鳥の会会報「やませみNO.97号」(2009.11.1)

(1)巻頭言
 ジョウビタキにお会いになりましたか? 先月七日に今秋初のその声を聞きつけ、早い到来に驚きました。
 備中川ではホシハジロ二羽が羽を休めており、本格的な冬鳥たちの季節です。
 先月の船上山探鳥会、山頂に聳える屏風岩の威容に目をみはり、上空に現れたクマタカや、枯木で休むハヤブサの出現に、探鳥の醍醐味を味わった一日でした。
 詳しいレポートは次号に譲りますが、ふもとから湧き出す水のおいしかったこと、持ち帰り大切に味わいました。
 その日の毎日新聞は東アフリカ諸国の大干ばつを伝えており、荒野に息絶えた痛ましいゾウの写真に釘付けになりました。
 地上の草は枯れ、まだ鼻が短い若いゾウは、木の上部の食べ物に届かず餓死しているとのことで、ケニア南部の動物保護区「ツアボ国立公園」では、その数が約八〇頭に達すると報じています。
 人類の起源はアフリカとか。
 類人猿から人類へと進化を始めた頃のアフリカ大陸はきっと、森と草原が広がる美しい大地だったのではないでしょうか? 
 ところが、相次ぐ内戦と急速な温暖化に伴う少雨は農業に壊滅的な打撃を与え、2,300万人以上の人々が飢餓に苦しめられています。
 北半球の人々の快適な暮らしが、大量の温室効果ガスを生んで海水温を上げ、異常な豪雨をもたらしていますが、これは本来、南半球を潤す雨なのではないでしょうか。
 地球上の水の総量は常に一定なのです。
 04年にノーベル平和賞を受賞されたワンガリ・マータイさんの植樹活動が一日も早く実を結び、アフリカに雨をもたらす日々を願わずにいられません。 
 宮林英子

(2)《 探 鳥 会 の ご 案 内 》

 ◆十一月 八日(日) 福田橋上流旭川 ヒドリガモ、マガモ、コガモ
 集合 午前十時  福田橋東詰め堤防 オナガガモ、オカヨシガモなど
 恒例の定点観測です。今年もカンムリカイツブリやアメリカヒドリ
 が姿を見せてくれるでしょうか。午前中で終了。
 探鳥用具、図鑑、防寒対策・カイロや毛糸の帽子、手袋が有効です。

 ◆十二月十三日(日) 北房地区探鳥会 イカルチドリ、カワセミ他
 集合 午前九時  真庭市北房庁舎駐車場 
 地元にお住まいの矢田部さんにご案内いただき、備中川沿いを通ってあが公園までを探鳥します。
 探鳥用具、図鑑、歩きやすい靴、防寒対策のこと。午前中で終了。

 ◆十一月七日(土) 旭川流域ネットワーク交流シンポジウムと建立式
 会場 湯原ふれあいセンター(0867-62-2011)
 シンポジウム「源流を地域づくりに活かす」
 11時  基調講演 「源流は地域を元気にする方法」
       講師;多摩川源流研究所長 中村文明氏
 15時30分 古屋不動滝へ移動
 16時    旭川源流の碑建立式 16時30分 式典終了
 参加希望の方は宮林52・2163まで・詳細をお知らせします。

 津黒いきものふれあいの里の行事です。申込先筍娃牽僑・67・7011
 ◆十一月十六日 炭焼き体験教室9:00~16:00要申込・保険料・弁当
 ◆十一月二十三日「ソバ打ち体験教室」10:00~13:00要申込・有料
 ◆十月二十二日日(木)~十一月十二日(木)倉敷市自然史博物館
  越山 洋三氏(赤磐市在住)の野鳥画展=色鉛筆画展=

(3)その他の記事
 ・富士山太郎坊2009年初秋 八木弘明さん
 ・ナンバンギセルがいっぱい!(09・8・30)宮林英子さん
 ・岡山県自然保護センターにて(09・9・6快晴)菱川登志子さん
 ・自然保護センターを訪ねて(09・9・6快晴)矢田部浪枝さん
 ・カワセミの保護(09・9・16)宮林英子さん
 ・鳥だより
  真庭市勝山 相澤明さん
  真庭市下方、真庭市草加部地内旭川、下方地区備中川 宮林英子さん

(4)鳥見人の星空散歩「ペルセウス座」 桐山典也さん
 
 しばらく続いた秋のやや寂しい星空のしめくくりとして北東の空にペルセウス座が昇ってきます。
 星図では天の川の表面に両足を開き、右手に宝剣、左手には女怪メドゥサの首をひっさげた姿に描かれています。
 ギリシア神話では主神ゼウスの子で、怪物メドゥサを退治し、アンドロメダ姫を危難から救った英雄とされています。
 メドゥサというのは、髪の毛は毒蛇で、その恐ろしい面相を見た者は、恐怖のあまりただちに石に化してしまというすさまじい怪物です。
 この星座をさらに有名にしているのは、食変光星アルゴール(悪魔)の存在です。
 この星はペルセウス座のβ星で、二・二等星から三・五等星まで六十八時間四十八分二十九秒で正確に変光します。
 これは日食と同じような事が、アルゴールとその伴星との間でおこっているためで、両星の質量や軌道なども極めて正しく計算できています。
 さてこの星座の見物は、ペルセウスが右手に持っている剣の先あたりのカシオペア座との境界近く、肉眼でもかすかに確認できる二重星団です。
 この星団は七千光年の彼方にあり、それぞれ三百個ほどの微光
 星の集団で、双眼鏡で見ると天の川の中で輝く見事な星の集団として見る事ができます。
 ペルセウス座には、さらにもう一つの見物があります。
 それはカシオペア座との境界すれすれの所に放射点を持つペルセウス座流星群です。
 毎年、安定した出現数が観測され、速度が早く、火球や永続痕を伴う明るい流星が多いこと、さらに活動のピークがお盆休みと重なることから、比較的観測しやすい流星群といえます。
 極大は八月十二日~十三日ごろに迎え、放射点は二重星団のやや南となります。
 出現数は条件によっては、一時間に百個を超えることもあります。
 西洋では、八月のこの期間中に聖者ロレンツォの日というのがあり、ペルセウス流星群のことを「聖ロレンツオォの涙」というそうです。
 十一月ともなると夜は相当冷え込みますが、思い切って外へ出て、双眼鏡を片手に空を見上げてみましょう。

(5)悲しいお知らせ
 会員の樋口定子さんが十月二十日に亡くなられました。
 お住まいの平松地区旭川探鳥の際には、毎年、甘くおいしい柿をたくさん剥いて差し入れてくださっており、いつも大勢でご馳走になっていました。
 今年もその時季になったと思っていた矢先の訃報でした。
 旭川源流の碑を運んだ時は、休憩地点でかいがいしくぜんざいを作って下さったお姿が思い出されます。
 また、会報の印刷、製本、発送もお手伝いいただいており、何かと頼り、感謝しておりました。
 昨年より病を得られご闘病中だったとのことですが、あまりに早い
 お旅立ちが、残念でなりません。
 謹んでご冥福をお祈りいたします。宮林英子

(6)編集後記
 今年も農家の方から頂戴した新米を使って、お祭りの鯖寿司を作りました。
 もち米入りのお寿司は当地特有の食べ物ではないでしょうか。
 作り置いても固くならず、おいしく食べる知恵がつまっています。
 九州の休耕田で自然薯栽培を始めた人、北海道産米の高級ブランド化に取り組む人、青森県鶴田町では〇四年に全国初の「朝ごはん条例」を導入して、子供たちの肥満や朝食欠食率の改善に成功し、食への関心を高めて地産地消を促しているそうです。
 正しい食事は生きる基本。環境の時代、安全な米や野菜を提供することは、重要な産業となるでしょう。
 大地に干からびて横たわるゾウの写真を見るにつけ、水と緑に溢れる真庭がいかに美しく、恵まれた土地であるかに気づかされます。
 野鳥の種類の多さは、その良好な自然環境を表す指標といえるでしょう。
 来年五月には当会報が一〇〇号を迎えます。
 「心に残った鳥」、「私の好きな鳥」など野鳥に関する原稿を記念誌にお寄せください。
 鳥だよりやご提言も、お待ちしています。(み)

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