AR-NET(旭川流域ネットワーク)

2018年03月

 2017年11月13日(月)に、真竹を使って竹蛇籠の試作にチャレンジしました。
 真竹は、岡山河川事務所にお願いして旭川河川敷のものを用意して頂きました。
 場所は山本さんのおうちの前の駐車場です。
 真竹は、既に山本さんが割ってくださっており、メンバーが集まるとすぐに折り曲げて編むことになりました。
 織り方を間違えないように、木津川の資料を参考にして、段ボール紙に線を引き、組んでいきました。
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真竹は割れるけれど折れません。
一本づつ、山本さんが織っていきます。
竹の先にテープを付けて,順番を間違わないようにしたのですが、なかなか思いどおりにはいきません。
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途中、わっこを作り先端を補強しました。
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、試行錯誤の上で、どうにか折り曲げて編み上げることが出来ました。
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端末は、円形にするのが難しかったので先を細めて固定して、試作品を完成させました。



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山本さんの車のキャリアに取り付けて、岡山河川事務所まで運びました。

11月9日(木)に竹蛇籠の試作作業を行いました。
明星堰の中州にある真竹を調査に行きましたが、蛇籠にするには割った幅が4cm程度のものがいるということなので、そこまで太いものが見つかりませんでした。
仕方なく、旭川の左岸側の孟宗竹を切り出して、竹蛇籠を試作してみました。
木津川の蛇籠見学に同行して頂いた竹細工をされている山本崇允さんに指導していただいてやってみることに。
まずは、竹の伐採ですが、なかなか思うような太さの竹がなく、苦労して竹を切り出し、それを十字割にする道具で割りました。
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節の部分を削って、竹を組んでいきます。
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ところが、孟宗竹はとても固く、簡単には折り曲げられません。
山本さんが持参した自転車のリムをかませて、折り曲げて織っていこうとすると、今度は折れてしまいます。
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五人がかりで、織っていくのですが、なかなか簡単にはいきません。
木津川で教えて頂いた織り方をするには、孟宗竹ではダメだということが分かり、中途で断念しました。
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2017年(H29)8月23日に、京都府京田辺市の木津川の竹蛇籠の見学に行きました。
昼に京田辺市役所に到着して昼食をとり、案内して下さる国土交通省淀川河川事務所の方との待ち合わせ場所へ。
ところで、今回見学させて頂く「木津川」については下記のとおりです。
青山高原に源を発し、三重県伊賀市東部を北流。鈴鹿山脈の油日岳(標高694m)からの柘植川と、布引山地の笠取山(標高845m)からの服部川を伊賀市北部で合わせ、西流に転じる。
京都府に入る辺りから河谷を成し、相楽郡南山城村で高見山地の三峰山(標高1,235m)が水源の名張川を加える。木津川市に至り、再び北へ向かう。京田辺市東部から徐々に北西へと流れを変え、八幡市西端、京都府・大阪府境付近で北東からの宇治川(淀川水系本流)、北からの桂川と合流し、淀川となる。合流点の5kmほど上流には、増水すると踏み板が橋脚から外れる「流れ橋」として有名な上津屋橋が架かっている。さらに上流に行くと、日本百名橋に選ばれた泉大橋がある
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待ち合わせ場所で、淀川河川事務所の稲垣河川環境課長、川内専門官、伊藤技官と合流。
木津川の河川敷を車で走り竹蛇籠が設置してある近くまで進みました。
そこで、待ち受けて下さっていたのが、竹蛇籠の設置されている非営利活動(NPO)法人 やましろ里山の会」の皆さんでした。
淀川河川事務所には、「淀川河川レンジャー」という制度があり、やましろ里山の会は、淀川河川レンジャーに指定されているそうです。
 住民等との日常的な関係を築き、異なった主体間の意思形成を図るため、「住民等と行政との間に介在してコーディネートする主体を河川レンジャー」として位置付けているそうです。
※詳細は、下記のサイトを参照して下さい。

車から降りてご挨拶を交わすと、急に大風が吹き、大雨が降り始めました。
それでも、竹蛇籠の設置場所まで歩いて行き、現地を見学させて頂きました。
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現地の竹蛇籠は、木津川本川に設置されて、何度かの降水を経験しているため、すっかり土砂に覆われていましたが、その下流には、砂利や砂の堆積がみられました。
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木津川の竹蛇籠は、本川であることから、三つの竹蛇籠を束ねた形で設置されていました。
竹蛇籠を設置した目的は、魚や生きものが生息できる河川環境を作ることにありました。イメージ 10

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その手段として,竹蛇籠を設置しようと言うことになったとのことでした。
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この後、上流に移動して、木津川と桂川そして宇治川が合流して淀川となる三川の合流点に移動して、交流部の様子が展望できる「さくらであい館」も見学させて頂きました。
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※大阪府大阪市、守口市、寝屋川市、枚方市、摂津市、高槻市、三島郡島本町、京都府乙訓郡大山崎町、八幡市 の淀川河川敷は都市公園に指定されていて、管理を、一般財団法人公園財団が行っています。
さくらであい館は、公園管理財団が三つの川の合流点に、地域の交流や川にちなんだ活動の拠点として使えるようにと設置されたもので、三川の合流の景色が一望出来る展望台が設けられていました。
百間川の分流部にも是非欲しいなと思いました。

※淀川河川公園は、下記のサイトを参照して下さい。

この見学の様子が、「やましろ里山の会」の週刊ニュース 2017年8月31日 684号で、下記のように紹介されていました。
 ●竹蛇籠の視察に岡山から15名来所 23日13時 案内:深田、森島、青代、山村が対応
 竹蛇籠視察団からお礼のメールが届く 岡山県の旭川流域ネットワーク事務局の竹原和夫さんから雨の中で熱心な説明を有り難うございましたとメールを頂きました。
 百間川の環境排水路浄化水路の付け替えに伴って出来上がった川の斜面の対策として竹蛇籠の設置で、優しい川への取組として考えておられるようです。
 9月初旬には旭川の中州にある真竹を切り出して蛇籠の試作を予定され、これをもとに地域市民の方々と川への対応を進めるとされています。
 私たち里山の会が一昨年取り組んだ竹蛇籠の設置を遠く岡山県から見学に来ていただき、私たちが苦労して作り上げた竹蛇籠が大きな反響を呼んでいるということに驚きます。
 みんなが取り組んだ古来工法による取組みが紹介され普及して環境対策として役立ち始めました。
 非常に苦労してきた成果が発揮されだしたことは嬉しいです。
 ※やましろ里山の会のサイトは下記のとおりです。
 http://www.yamashiro.npo-jp.net/

2017年旭川流域一斉水質調査の結果をGooglemapで公開しました。
 ※下記のサイトでご覧頂けます。
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 旭川流域一斉水質調査の結果については、当初は旭川流域連絡協議会と協働で実施していたこともあり、AR-NETがまとめた調査結果を連絡協議会メンバーの流域の市町村等でプリントして窓口で配布して頂いていました。
 しかし、平成の大合併以降、旭川流域連絡協議会が活動を停止してからは、流域の皆さんに結果を見て頂く機会が、パネル等の展示等に限られていました。
 そこで、どうにかインターネットの地図にその結果を公開出来ないかとその方法を調べていました。
 一昨年と昨年の全国水環境マップ実行委員会の時に、既にGooglemapに調査結果をアップされているところが有るということが分かり、それを実施している方達の指導を仰ぎながら、試行錯誤の上でどうにか試作品を完成させることが出来ました。
 これだとかなり詳細な地点まで拡大してみることが出来ますし、支流単位の状況もよく分かります。

(1)地図を開いた時点では、CODの数値ごとにその箇所数が表示されています。
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「スタイル2017COD」の一番右側にある「∨」をクリックすると「∧」に表示が変わり、CODの数値の箇所が表示されます。
  次にそこで表示された地点をクリックすると、その場所の地図に移動し下記の項目が表示されます。
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※地図上で位置を示すアイコンをクリックすると、同様に下記の項目が表示されます。
 ①調査場所
 ②地点番号 旭川本川と一次支川、二次支川、三次支川、百間川、用水で番号付けしています。
 ③緯度(十進法)
 ④経度(十進法)
 ⑤調査結果 調査結果は下記の数値を入れてあります。
 ⑥COD 2017/2016
 ⑦NO2-N 2017/2016
 ⑧PH 2017/2016
 ⑨電気伝導度 2017/2016
 ※2016に実施して2017欠測だったところも地点も「欠」表示しています。
 アイコンは、色と数値で水質が比較できるようにしました。
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 アイコンの横には調査地点を表示させました。

 昨年の旭川源流の碑の建立地である月田川の流域の地図をみると下記のようになっています。
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 百間川の両岸からの排水の状況も、ピンポイントで調査箇所を見ることも出来ます。
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拡大すると、調査地点がピンポイントで分かります。
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 まだ、いろいろと課題は残っていますが、とりあえず公開し、皆さんにご覧頂き,ご意見等を頂くことにしました。

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