AR-NET(旭川流域ネットワーク)

2021年06月

平成3年度のAR-NETの活動計画その2「旭川源流の碑の補修、立て替え等」について

2.旭川源流の碑の補修、立て替え等

 旭川源流の碑は、1997年から初めて、昨年までに22本の碑を建立しています。
 源流域では、人口の減少と高齢化が著しく、また活気がだんだんと無くなっており、新たに源流の碑と建立することが難しくなっています。
 新たに、水や川の大切さを認識し、そのシンボルとしての源流の碑を建立しようという気持ちを持って頂くためには、時間をかけて交流し、ご理解を頂く必要があります。
 また、平成9年から立て始めた碑は建立から20年以上経過しているものもあり、すでに朽ちているものもあります。
 建立地の皆さんに碑の再建をお話させていただき、補修、立て替え等を行いたいと思っています。

(1)「旭川源流の碑補修」

 風にさらされ、表面にヒビが入ったものや、カビが生えてきているもの等、老朽を防ぐために補修をしなくてはいけないものもあります。
 出来る補修を行って、建立時の思いをつなげたいと思います。
 建てて終わりでは無く、大切に維持管理することも大切なことだと思います。
 地域の皆さんとの交流と協働作業で、少しでも碑の寿命を長く保ちたいと思っています。
 これらの碑について、 建立地の皆さんと調整のうえ出来るものからも実施したいと思います。
 
 補修方法等については、昨年までに実施した方法は下記のとおりです。
 ①痛み、朽ちることのないように防腐、防かび、防植効果のある塗料の塗布を行う。
 ②ヒビ割れ等の生じているものについては、コーティング材の注入を行う。
 ③台座等の水切りの対策、屋根の設置等

 一昨年調査したものの内、補修の必要な旭川源流の碑は、下記のとおりです

 (イ)新庄川(毛無山 新庄村田浪)1998年建立

        新庄川1998年
 (ロ)山乗川(鏡野町境の峠(真庭市(旧中和村))1999年建立

        山乗川1999年
 (ハ)足尾滝(山生川 真庭市(旧久世町)山生)2002年建立

        山生川2002年
 (ニ)見返りの滝(大山川 美咲町(旧旭町)江与味)2005年建立

        大山川2005年
 (ホ)塩釜 (塩釜の湧き水 (真庭市(旧八束村)塩釜))2012年建立

       塩釜2012年
 (へ)クリエイト菅谷(菅谷川 真庭市(旧美甘村)美甘)2015年建立

       菅谷川2015年
                    
(2)補修の要否等の調査が必要な源流の碑

 建立地が山奥深い位置で、以降確認が出来ていないものがあります。
 これらの碑について、源流の碑を建立された地域の皆さんと相談して、現在の状況を確認し、補修等の要否について調査を実施したいと思います。
 そして、補修の必要なものについては、逐次可能なものから補修計画をつくりたいと思います。
 期間は、9月から11月頃までを予定
 調査の必要な源流の碑は、下記のとおりです。

 (イ)鉄山川(真庭市(旧美甘村)2000年建立

鉄山川2000年1 鉄山川2000年2

 (ロ)勝山美しい森(真庭市)2002年建立

勝山美しい森2002年1 勝山美しい森2002年2

 (ハ)鳴滝(加茂川 吉備中央町(旧加茂川町))2003年建立

鳴滝2003年1 鳴滝2003年2

 (ニ)田羽根川・不動滝(湯原)2009年建立

田羽根川2009年1 田羽根川2009年2

 (ホ)是里池(久米南町北庄)2013年建立

是里池2013年1 是里池2013年

(3)源流の碑再建立等調整
 旭川流域ネットワーク発足のきっかけになった1997年に建立された最初の源流の碑で、真庭市(旧川上村)上徳山の内海谷川の源流の湧き水(※川上地蔵尊の脇にある)に建立された碑が朽ちて消滅している。
 川上地蔵の湧水 (内海谷川 真庭市(旧川上村)上徳山)1997年建立

川上地蔵1997年建立1
 最初に建立された旭川源流の碑、樫の木で作られていたがキノコが発生して朽ちてしまっている。
 下記の写真は、2007年7月の状況
 川上地蔵1997年1 川上地蔵1997年2
  
 ※現在は、朽ち落ちて無くなっている
 ※湧き水は、今は水道水源としてコンクリートで囲われ蓋がされている。

 一昨年、白髪川の上流に旭川の起点と記された標石が発見されたとの連絡もあり、元の碑の復元または、白髪川への源流の碑の建立について、地元の方々とお話をしたいと考えていたが、コロナ禍で実現出来なかった。今年は、現地確認と取り扱い等について、調整をしたい。

(4)再建立・補修をした源流の碑
 イ. 白賀川(鏡野町富)2001年11月建立 2012年再建立

白賀川2012年再建立1 白賀川2012年再建立2

 ロ.中津井川(真庭市(北房)) 2016年建立 2018年3月補修

中津井川2013年補修2 中津井川2013年補修1

 ハ. 百間川(加岡山市中区今在家)2003年建立 2020年2月補修

百間川2020年補修1 百間川2020年補修2

 ニ. 石原川太戸の滝(岡山市牟佐)2013年建立 2020年4月補修
 
太戸の滝2020年補修2 太戸の滝2020年補修1

 ホ. 大野川(岡山市御津虎倉)2008年建立 2020年7月補修
 
大野川2020年補修1 大野川2020年補修2

 へ.関川塩滝(真庭市)2006年建立 2020年9月補修

塩滝2020年補修1

 塩滝2020年補修

2021旭川流域一斉水質調査の実施計画について

川を流れる水の状況は、一度調査したから良いというものではなく、継続してその変化を調べて行く必要があります。

そして、その調査を市民が自ら採水して行うことで、水や川への関心が深まり、河川環境に対する関心が強くなると思います。

今年度の旭川流域一斉水質調査の実施については、基本的には、昨年並みの調査箇所を計画した上で、旭川の上流、中流、下流(吉井川西大寺地区を含む)と百間川関係に分けて、実施したいと思っています。 「身近な水環境の全国一斉調査」に参加申込みを行い、国土交通省岡山河川事務所に試薬提供等のお願いを行って、既に試薬は事務局に届いており、種別と有効期限のシール貼りの準備をしています。

「身近な水環境の全国一斉調査」を実施している全国水マップ実行委員会からは、基本的な調査時期等は、6月6日を基準日とするが、新型コロナウィルスの感染状況等、地域の実情に応じて判断して調査時期を適宜変更して実施しても良いということです。

旭川の水質調査は、現時点では.岡山県の緊急事態宣言が6月20日まで延長される方針であること、及び高齢者等のワクチン接種の状況を踏まえ、7月の実施を計画中です。
 案は、下記のとおり。
21水質調査計画案

具体的な日時等については、天候や新型コロナウィルスの影響を十分考慮して、柔軟に変更しながら可能な時期に可能な箇所を実施する予定です

また、調査の結果を調査に参加された方や流域の皆さんに、分かりやすい形でお伝えすることも大切だと思い、昨年の調査結果を印刷した水質地図を、流域の皆さんへ配布を行いました。

また、インターネットのGoogleマップを使っての公開も行って、より多くの皆さんに調査の結果をお伝え出来るよう努力しています。

昨年の調査結果から、COD(化学的酸素要求量)だけではなく、pH(水素イオン濃度)、No2-N(亜硝酸態窒素)、電気伝導度、と水温についてもレイヤー分けして同一地図で公開しました。

公開地図は、背景を航空写真にすることもでき、ストリートビューを使って調査地点付近の景色も見ることが出来ます。

これらの便利な機能の使い方について、分かりやすいマニュアルを作成し、AR-NETのブログで公開し、希望される方にはPDFのファイルをメールでお送りしています。

マニュアルは、WINDOWSのパソコン用と、GoogleのOSを使っているアンドロイドスマホ用の2種類を作成しています。

※AR-NETのブログサイトへの来訪者を分析したところ、パソコンからの閲覧者は48%で、53%がスマホであることが分かったので、Googleマップと相性の良いアンドロイドスマホ用のマニュアルを作成しました。

アップル系のPCiPhoneは、Googleマップのレイヤー機能等が使えないということのようなので、今後対応を検討したいと思っています。

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