AR-NET(旭川流域ネットワーク)

2021年08月


2021年旭川流域一斉水質調査の結果をGooglemapで公開しました

※2021旭川流域一斉水質調査のGooglemapは、下記のサイトを参照下さい。
 2021旭川流域一斉水質調査のGooglemap

※2021旭川流域一斉水質調査のGooglemapのQRコードは下記のとおりです。

b2121水質mapQR
 2121年の2021旭川流域一斉水質調査のGooglemapのレイヤーは、下図のとおりです。

b2121水質mapレイヤー


水温のレイヤーが「A」「B」に分かれています。
調査が1ヶ月遅れたため、水温が高くなり、0.5度単位でアイコンを分けているのですが
1つのレイヤーでは、20個までしか作れないので、20.5度以下を「2021旭川流域水温A」、
21度以上を「2021旭川流域水温B」のレイ分けて分けています。
従って、水温を全部表示するには、「2021旭川流域水温A」と「2021旭川流域水温B」の
二つ両方にチェックを入れて下さい。

※この地図の見方は、下記のサイトの「2020旭川流域一斉水質公開地見方」を参照してください。
 PC用マニュアル

 スマホ用マニュアル

※2021の公開地図のマニュアルは、これから作成の予定です。

      お願い
2021の公開地図は一応のチェックはしておりますが、誤り等ありましたら事務局までお知らせ下さい。


 8月20日岡山理科大学の北川先生から、今回の大雨により6月に補修工事が完成したばかりの明星堰が破堤したとの連絡を頂きました。
 破堤した箇所は、補修工事を行った箇所より左岸側の石積みの部分です。
 また、明星堰で右岸側に誘導した流水を採水するための三艇樋堰の左岸側の(ゴルフ場島部分の島部分)一部が崩れているとの情報もいただきました。
 先生からお送りいただいた写真(8月17日撮影)は下記のとおりです。
※各写真はクリックすると大きく鮮明になります。
 明星堰の決壊状況
210817明星堰決壊
三艇樋堰の左岸側崩壊箇所
210817三艇樋堰決壊

 連絡を受けて、8月21日に現地を見に行きました。
 明星堰の決壊部分を含む一の荒手までの様子が次の写真です。
210821明星堰決壊19-1

 明星堰の決壊箇所を中心に撮影した写真です。210821明星堰決壊19

210821明星堰決壊22

 堤体が完全に無くなっているのが分かります。
 西側は、6月に補修が完了した部分まで数メートルのところから無くなり、東側は左岸の護岸までが無くなっています。

 私が、8月14日16時57分に下流から写真を撮影したときの明星堰の様子は下記のとおりです。「b210814一の荒手越流37-1
 このときには、明星堰はまだ決壊していないように見えます。
 
 次に、ご報告をいただいた三艇樋堰と上流の清水堰の様子です。
 まず、各堰の位置は、下記の衛星写真で確認して下さい。堰の位置圖

 8月21日に、撮影した三艇樋堰の様子です。
210821三艇樋堰越流03

210821三艇樋堰越流02


 また、明星堰上流の清水堰状況は、下記のとおりです。
210821清水堰越流05
 清水堰の左岸側から明星堰に向かって多くの越流が見られます。
 北川先生によると、この部分は以前から少し崩れてたくさんの水が越流していたそうです。
 
  明星堰の破堤や、清水堰の越流状況からこれらの堰を越流した流れが、百間川へ流れる方向へ変わってきているような気がします。(これはあくまで感想ですが)
 下図のように、上流から流れてくる水流が、百間川にたくさん流れるので、その影響が本川の流れに影響を与えることは考えられないでしょうか?
 ご意見等あれば、お教えください。
 
b21085旭川百間川水位



8月13日から岡山県に降った大雨の影響で、百間川の一の荒手を越流しました。
そこで、13日~15日までの間の旭川及び百間川の下記の地点の水位と、湯原ダム、旭川ダムの貯水位、放流雨量等をグラフにまとめて見ました。
 グラフの元になるデータは、「国土交通省の川の防災情報のデータ」です。
 このデータは、速報値で、後日変わる場合があります。

1.旭川、百間川の水位経過
(1)旭川
  イ.下牧
  ロ.三野
  ハ.相生橋
  ニ.三蟠
(2)百間川
  イ.原尾島
  ロ.沖田

b21085旭川百間川水位

※グラフをクリックすると、拡大して大きくなります。
このグラフから、下牧、三野の水位が13日の8時頃から上昇し始め、14日の12時頃に一の荒手を越流して、百間川に流入したことが分かります。

相生橋の水位は、13日の16時までの三蟠の水位と比較すると干潮、影響があることがわかります。
そして、下牧、三野の水位の上昇をうけて、14日の8時頃から上昇を初めていますが、百間川へ流入を受けて、2.8mぐらいで上昇が止まり横ばいになります。
この間も下牧、三野の水位は上昇していますので、百間川への越流で相生橋の水位上昇を押さえていることがよく分かります。

百間川原尾島の水位を見ると、下牧、三野の水位が下がる15日の21時頃まで百間川に流入していたことが分かります。
今回の百間川の水位は、最高で原尾島で4mを少し超えた程度で、洪水敷まではあがりませんでした。
15日の6時55分頃の原尾島橋の上流の状況は、下記の写真のとおりです。
b210815原尾島06

b210815原尾島02

百間川沖田の水位は、三蟠の水位とほぼ同じ形になっていることが分かります。
このことから、児島湾の潮位の変化に合わせて、百間川の河口水門を開閉して、百間川の水を排水していることが分かります。

原尾島の水位も、河口水門の排水の影響を受けて変化していることが分かります。

2.湯原ダム、旭川ダムの貯水位、全流入量、全放流量

今回の下流域の水位上昇が、上流にある二つの大きなダムの放流の影響とどのような関係があるかを、二つのダムの貯水位、全流入量、全放流量の経過をグラフにまとめて見ました。

b210815旭川ダム湯原ダムA


※グラフをクリックすると、拡大して大きくなります。

このグラフを見ると、湯原ダムも旭川ダムも13日の3時頃から全流入量が上昇し始めています。
それに合わせて、全放流雨量も上昇しますが、湯原ダムの放流量は、13日の5時から11時は低く、
13日の11時から14日の12時までが少し高くな水平水平線、そして14日の12時からはまた少し高くなって水平線になっています。

(1)貯水位
 貯水位は単位が「m」で、全流入量、全放流量は「m³/s」で、貯水位の変化が数メートルなのに対して、全流入量、全放流量は数百m³/sで、変化しています。
 従って、上記の全体をまとめたグラフでは、詳細は分かりません。
 貯水位だけのグラフと、全流入量、全放流量に全放流量の差を入れたグラフで見てみたいとおもいます。

イ.湯原ダム
 湯原ダムの貯水の変化をグラフにしたのが「(イ)湯原ダムの貯水量の変化」です。
 13日の午前4時頃から貯水位が上昇を初めて、15日の10時頃に湯原ダムの制限水位(7月1日~9月30日)EL=398.5mに達しています。
 15日の16時頃には、398.57まで上昇していますが、その後下降を始めています。

 次のグラフが「(ロ)湯原ダムの全流入量、全放流量に全放流量の差の変化」です。
 全流入量は、13日の1時頃から12時頃まで上昇し、153.30m³/sに達したあと、下降しますが、14日の2時頃から再び上昇して6時には190.57m³/sにまで上昇します。
 その後、12時頃まで下降しますが、再び上昇を始めて、14日の0時には381.34㎡/sに達し、その後下降していきます。
 全放流量は、13日の12時頃から上昇し、42.21m³/s程度が14日の11時頃まで続き、その後93.34m³/sに上昇しています。
 全流入量、全放流量の差のグラフを見ると、13日の12時ごろで、145.62m³/s。
 14日の6時で、148.36m³/s、14日の0時には、288m³/sの差があります。
 流入してきた量を、放流していないということになりますので、この差の部分がダムに蓄えられて下流への流出を低減していたことになります。

(イ)湯原ダムの貯水位の変化


b210815湯原ダム貯水位
※グラフをクリックすると、拡大して大きくなります。

(ロ)湯原ダムの全流入量、全放流量に全放流量の差の変化

b210815湯原ダム流量差
※グラフをクリックすると、拡大して大きくなります。

ロ.旭川ダム

 同じように、旭川ダムの貯水位の変化をグラフにしたのが「(イ)旭川ダムの貯水位の変化」です。
 そして、旭川ダムの全流入量、全放流量に全放流量の差をグラフにしたのが「(ロ)旭川ダムの全流入量、全放流量に全放流量の差の変化」です。
 貯水位は3時に102.72mだったのですが、13日の4時頃から上昇を始め、13時頃から急に上昇17時頃には、103.46mまで上昇します。
 全流入量が、15時頃から減少してきたので、その後貯水位は下降します。
 8月14日の3時頃に102.71mまで減少していた貯水位は、14日の3時頃から上昇を始め、14日の12時頃には104.06mになります。
 全流入量が14日の9時頃から低下してくると、貯水位も下がり、14日の20時頃104.02mまで下がって、そのごまた全流入量の増大とともに上昇。
 15日の5時頃には、105.30mまで上昇しました。
 13日~15日までの3日間の間で、水位の変化は2.95mでした。
 その後の流入量の減少とともに貯水は下がっていきました。
 13日~15日までの3日間の間で、水位の変化は2.59mでした。
 また、14日の7時から15日の16時までの間は、制限水位を超えて蓄えられていたことがわかります。
 全流入量と全放流量の差をみると、14日の15時頃で143.57m³/s、14日の8時で352.11m³/s、15日の2時で264.17m³/sの差があります。
 流入してきた量を、放流していないということになりますので、この差の部分がダムに蓄えられて下流への流出を低減していたことになります。

(イ)旭川ダムの貯水位の変化

b210815旭川ダム貯水位
※グラフをクリックすると、拡大して大きくなります。

(ロ)旭川ダムの全流入量、全放流量に全放流量の差の変化
b210815旭川ダム流量差
※グラフをクリックすると、拡大して大きくなります。

(参考)既存ダムの諸元等
既存ダムの活用
※図ををクリックすると、拡大して大きくなります。

※湯原ダムの諸元は、下記のサイトを参照して下さい。
https://www.pref.okayama.jp/page/detail-4158.html
※旭川ダムの諸元は、下記のサイトを参照して下さい。
https://www.pref.okayama.jp/page/detail-27431.html

旭川源流の碑・勝山美しい森の現状

  7月4日の上流域の水質調査に行ったときに、勝山の初本さんから今年の真庭市議会選挙で初当選された森脇正和を紹介されました。
 初本さんの後継となられる方だそうです。
 水質調査で、ばたばたしている中で、AR-NETの活動についてご説明させていただき、ご協力のお願いをしました。
 その後、7月10日に撮影された勝山美しい森に建立された源流の碑の状況の写真と、下記のご報告をお送り頂きました。

  お世話になります。
  勝山美しい森の源流の碑、確認に行ってきました。
  写真を見て頂ければお分かりですが、木材、辺材部分(しらた)が腐っております。
  文字部分は、赤身部分ですので、まだしっかりしていると思います。
  私の前職は、さんもく工業という木材防腐加工の会社に勤めておりました。
  何かお力になれることがございましたら、お申し付けください。
  お世話になります。塗料メーカーから以前聞いた話では、
  5年毎をめどに再塗装をすれば長持ちすると聞いています。
  木材表面を掃除して再塗装をすると良いと思います。
  私共が使っていた塗料は、キシラデコールでした。
  キシラモンという防腐剤が入っています。
 森脇正和
 ※勝山美しい森の旭川源流の碑の状況は、下記のとおりです。
b210710勝山源流の碑-2

b210710勝山源流の碑-1

b210710勝山源流の碑-3

 勝山美しい森に建立された旭川源流の碑は、2004年(平成16年)4月26日に勝山から岡山市の百間川河川敷で行われていた百間川ふれあいフェスタの会場へ運ばれました。
 そこで、前年に加茂川町(現吉備中央町)鳴滝に建立された碑の建立者である加茂川町商工会青年部の能勢さんから勝山の初本さんに石製の通行手形が引き継がれました。

b040425引き継ぎ式
 碑には、文字は書かれて無く、岡山市立宇野小学校の児童と卒業生が揮毫しました。

b040425引き継ぎ式-2
 その後、旭川源流の碑は河口に運ばれ、旭川をリレーして遡行し、11月21日に勝山美しい森に建立されました。
b041121勝山建立22
 
 勝山の旭川源流の碑の補修等については、今後勝山の方達と相談して取り組みたいと思います。

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