AR-NET(旭川流域ネットワーク)

カテゴリ: 旭川流域一斉水質調査

AR-NETがGoogle MyMapを利用して作成した地図の案内をします。

※各ページ画面をクリックすると拡大表示されます。

1.旭川流域一斉水質調査「旭川のけんこうしんだん」
b220206公開地図説明01
b220206公開地図説明02

2.2022旭川流域一斉水質調査結果公開地図
2022年の水質調査結果のサイトに入るには、下記をクリックして下さい。
   2022旭川流域一斉水質調査結果公開地図
   2022年の公開地図を表示するにはここをクリック
3.公開地図の使い方(マニュアル)
公開地図の使い方は、下記のマニュアルサイトを参照して下さい。
(1)2022パソコン用簡易マニュアル
   2022パソコン用簡易マニュアルを表示するにはここをクリック
bPC用2022簡易マニュアル表紙

(2)2021パソコン用マニュアル 
  ☝2021パソコン用マニュアルを表示するにはここをクリック
21PC用マニュアル標題

(3)2021スマホ用マニュアル
  ☝2021スマホ用マニュアルを表示するにはここをクリック
21スマホ用マニュアル標題

 水質調査の結果を参加者及び流域の皆さんに広く知っていたくため、インターネットの地図情報(GoogleMap)のを使って、調査結果のデータをインターネット上の地図に埋め込んで公開しています。(この地図には、一斉水質調査以外の地点の結果も公開し、226箇所分が公開されている。)
 このWEB地図をご覧頂き、調査の結果を地図を拡大して、詳細な場所等をご確認いただいたり、背景を航空写真に変えて地形を確認することもできます。
 この公開地図を案内するチラシを3,000枚作成して、調査に参加した方々や、行政機関、公民等等、一部小学校にも配布を行います。
  チラシは、下記の地図をクリックすると拡大されます。
22公開地図表

22公開地図裏
  
 チラシは、生活排水が影響する「COD(化学的酸素要求量)」の調査結果を表示した地図となっていますが、地図を操作して調査結果を「COD(化学的酸素要求量)」「pH(水素イオン濃度)」「NO2-N(亜硝酸態窒素)」「電気伝導度」「水温」に切り替えてみることも出来ます。  
 操作の方法は、マニュアルをご覧頂ければと思います。
 ※公開地図の操作マニュアルは下記のサイトを参照してください。
    ☟
  旭川流域一斉水質調査の公開マップの利用方法(PC用 2022簡易簡易版) : AR-NET(旭川流域ネットワーク) (livedoor.blog)
 
 公開サイトを紹介し、QRコードでリンクに誘導するチラシは、3,000枚を作成して、調査に参加した方々や、行政機関や、公民館、一部小学校にも配布を行います。

調査結果のまとめ


     2022旭川流域一斉水質調査公開地図            
             
 ※2022旭川流域一斉水質調査公開地図はここをクリックして下さい

2022年の水質調査を、各調査項目の数値の分布によりまとめた結果をご報告します。
     目  次
1.COD(化学的酸素要求量)
 COD(化学的酸素要求量)の説明
(1)調査地点全体のCOD調査の結果
(2)旭川本川のCOD調査の結果
(3)百間川及び流入排水のCOD調査の結果

2.pH(水素イオン濃度指数)
 pH(水素イオン濃度指数)の説明
(1)調査地点全体のpH(水素イオン濃度指数)調査の結果
(2)旭川本川のpH(水素イオン濃度指数)調査の結果
(3)百間川及び流入排水のpH(水素イオン濃度指数)調査の結果

3.No2-N(亜硝酸態窒素)
 No2-N(亜硝酸態窒素)の説明
(1)調査地点全体のNo2-N(亜硝酸態窒素)調査の結果
(2)旭川本川のNo2-N(亜硝酸態窒素)調査の結果
(3)百間川及び流入排水のNo2-N(亜硝酸態窒素)調査の結果

4.電気伝導度
 電気伝導度の説明
(1)調査地点全体の電気伝導度調査の結果
(2)旭川本川の電気伝導度調査の結果
(3)百間川及び流入排水の電気伝導度の調査結果

5.水温
 水温の説明
(1)調査地点全体の水温調査の結果
(2)旭川本川の水温調査の結果
(3)百間川及び流入排水の水温調査の結果

1.COD(化学的酸素要求量)

 水中の汚れの多くは有機物(食べ物かすや、し尿など)であることから、水中の微生物などによって有機物が分解されるのに必要な酸素の量を測って、そこから汚れの量を推定するもので、値が高いほど有機物による汚れが多いことを示します。
単位は
mg/l(ppm)(パーツパーミリオン)
 汚れの判断区分の目安として、2ppm 以下は「きれい」、6ppm(農業用水基準値)は「やや汚れている」、8ppm 以上は「汚れている」としています。
 ただし、CODは有機物の量による影響のため、上流域の自然豊かなきれいな環境の中で、落ち葉等が腐食して良質な土になり、有機物を含んだ栄養豊かな水を下流へ供給しているものを調査すると、CODが高い値を示すことがあります。
 このため、CODの値が高いから一概に「汚れている」とは言えない場合があるので注意が必要です

(1)調査地点全体のCOD調査の結果
 調査地点全体のCODの調査結果の数値を、各数値ごとに(横軸)その値の数をグラフにしてみました。
 きれいな水として、水道用水に利用可能なきれいな水とされている「3」以下が、「3」で76箇所(33.5%)、続いて「2」が50箇所(22%)、「1」が17箇所(7.5%)と、合計148箇所(65.2%)を占めています。
 また、少し汚れた水に分類されますが、水道用水の利用限度値の「4」が51箇所(22.9%)、水産用水や工業用水、農業用水に利用できる「5」が8箇所(3.5%)と合計59箇所(26.4%)となっていますのでこれを加えると、199箇所(91.6%)が利用可能な水に分類され、旭川の水はきれいな水だといえるのではないかと思います。
22COD値の分布
 汚れた水に分類される「6」以上は、「6」が11箇所(4.8%)、「7」が2箇所(0.9%)、「8」が2箇所(0.9%)、「8<」が2箇所(0.9%)、「9」が2箇所(0.9%)、「11」が1箇所(0.4%)と合計では20箇所(8.8%)となっています。
 これらの汚れた水に分類される数値が検出された箇所は、上流の湯原ダムを除いては、下図のとおり下流域のエリアに集中していることが分かります。
 旭川流域一斉水質調査では、河川法上の河川の他、用水路や、百間川に流入する排水樋門等も調査していますが、この汚れた水に分類される数値が測定された箇所は、旭川本川や旭川に流入する支川(真庭市久世の三坂川を除く)でなく、市街化された箇所の用水や百間川に流入する樋門等、及び百間川の河口堰で湛水している箇所、百間川がほとんどであることが分かります。
 22COD6~11位置

(2)旭川本川のCOD調査の結果
 旭川本川の上流(左)から下流(右)に向かってCOD値を並べて、折れ線グラフ人してみました。
 最上流の丸山橋から最下流の旭川大橋までの調査地点のうち、最高値は加佐見橋(湯原小前)橋の一箇所たけで「4」があり、他の地点ではきれいとされる「3」以下で、「3」が17箇所、「2」が9箇所、最低値は「1」が3箇所でした。
 旭川本川は全体的にきれいな状態だといえます。
 湯原の加佐見橋(湯原小前)のCOD数値は、2021年が「2」、2020年が「1」でしたので、昨年の数値だけが高くなっています。
 また、潮止堰のクラレ取水堰を超えてもCODの数値に変化が無く、河口まで「3」で経緯しています。

旭川本川COD

 2021年(令和3年)8月7日(土曜日)の地方紙で旭川がBOD平均値を根拠に中国地方でワースト1位と報道したときの直轄管理区間の調査地点の4箇所のBOD平均値と4箇所の平均値が、下記のグラフです。
旭川下流BOD変化

 このグラフでは潮止堰下流の桜橋が異常に高い数値を示し、4箇所の平均値を上げていることが分かります。
 生活環境の保全に関する環境基準の項目は、水の汚れを調べる項目として、「河川」ついては生物化学的酸素要求量(BOD)で、「湖沼」および「海域」については、化学的酸素要求量 (COD)で設定されています。それを混在させてBODで評価してしまった結果でした。「河川」と「湖沼」「海域」をBODとCODに分けた理由については、下記の説明があります。


「河川」と「湖沼」「海域」をBODとCODに分けた理由については、下記の説明があります。

 CODChemical Oxygen Demand=化学的酸素要求量)は、湖沼や海域などの水の汚れの度合を示す指標です。

 水中の有機物などの汚染源となる物質を、過マンガン酸カリウム等の酸化剤で酸化するときに消費される酸素量で表します。

 BODBiochemical Oxygen Demand=生物学的酸素要求量)は、河川などの水の汚れの度合を示す指標です。

 水中の有機汚濁物質を微生物が5日間で分解するのに必要な酸素量で表します。

 BODは、河川における自浄作用(微生物による有機物の分解)と同じ作用を利用した測定方法であり、河川の水質汚濁の指標として適しています。

  一方、水が長期間滞留する湖沼や海域では、微生物では分解されにくい有機物による汚染も評価する必要があります。

 そのため、汚染を化学的に分解するのに必要な酸素の量であるCODが、水質汚濁指標とされています。

 これは、河川は流下時間が短くその間に川の水の中の酸素を消費するような生物によって酸化され易い有機物を問題にすればよいのに対し、湖沼および海域は滞留時間が長く有機物が溶存酸素を消費する時間は5日間以上になるので、有機物の全量を問題にしなければならないという立場にたっているのと、湖沼や海域は光合成によって有機物を生成し、溶存酸素の生成と消費の両方を行う藻類が大量に繁殖しているためBODの測定値の意味が不明確になりがちなためです。

(3)百間川及び流入排水のCOD調査の結果
 百間川は、洪水時に一の荒手を越流して流入する時以外は、旭川から取水している毎秒1tの環境導水と両岸堤防に設置されている排水樋門から流入する排水が流れてくる構造となっています。
22百間川航空写真

 百間川の流心と流入する排水樋門の排水のCODを調べた結果を棒グラフにしたのが下図です。

22百間川&排水COD3次元
このグラフは、百間川の流心は赤色左岸流入排水は青色、そして右岸流入排水を緑色に着色しています。
 調査時点では、旭川から流入しているのは、環境導水の毎秒1t/sだけで、それ以外は両堤防に設置されている排水樋門から流入する排水だけです。
 百間川の流心は、橋梁から水が一丸良く流れている地点で採水した水を調査した結果です。
 流心のCOD値は、原尾島橋で「5」になっていますが、他は米田橋まで「3」のまま流れています。
 米田橋からは、河口水門の堰止めの影響で水流がほとんど無くなるので、中川橋で「5」、淸内橋で「9」、そして河口水門でも「9」という高い数値となっています。
 また、上流から下流に百間川流心と排水樋門の排水を並べて折れ線にしたものが、下図のグラフです。

22百間川&排水COD折れ線
 流量が把握出来ていないので、直接流心の水質にどのような影響があるかは定かではありませんが、左岸側からの流入排水の数値が高く、右岸からの流入排水の数値が低いことが分かります。
(下の表「箇所別COD値の数」を参照)
22百間川&排水COD箇所別数



2.pH(水素イオン濃度指数)

 水に含まれる水素イオンの多さを表したもので、指数なので単位はありません。
 pHが低ければ酸性、高ければアルカリ性に分類されます。
 具体的にはpH7が中性、pH1~6なら酸性、pH8~14ならアルカリ性です。酸性の水は飲むと酸っぱく、アルカリ性の水は苦味やヌルヌルとした感触があります。
 例えば、お酢はpH2~3なので酸性、海水はpH7.4~8.1なので弱アルカリ性です。
 飲料用の水は中性が望ましいため、日本の水道水はpH5.8~8.6と規格が定められています。
 なお、pH9以上の強いアルカリ性の水は、胃酸の作用を弱めたり下痢を引き起こしたりするため、飲用には注意が必要です。
 植物プランクトンや藻類などが繁殖している場所では、日中の光合成によってpHが上がり、アルカリ性を示すことがあります。 
 水中に溶けていた二酸化炭素が植物に吸収されるためで、pHが8~10くらいまで上がることがあります。
 酸性雨は 5.6以下。
 pHが かたよると、ものが溶けたり腐ったりします。
 ※環境基準は、 6.5~8.5 
 
(1)2022年の調査地点全体のpH(水素イオン濃度指数)調査の結果
 pH(水素イオン濃度指数)の調査結果の数値を、各数値ごとに(横軸)その値の数を縦軸にしたグラフにしてみました。
22PH値の分布
 中性値の「7」が12箇所(5.3%)。弱酸性値の「6.8」が4箇所(1.8%)、「6.6」が2箇所(0.9%)。
 後は、アルカリ性のエリアで、数値の多い方から、「7.4」が53箇所(23.6%)、「7.6」が47箇所(20.9%)、「7.8」が27箇所(12%)、「7.5」が25箇所(11.1%)、「7.2」が21箇所(9.3%)、「7.7」が9箇所(4%)、「8.0」が7箇所(3.1%)、「7.3」が6箇所(2.7%)、「7.1」が3箇所(1.3%)、「7.9」が2箇所(0.9%)、「8.5」が2箇所(0.9%)、「8.2」が1箇所(0.4%)。
 ここまでが、環境基準値内(6.5~8.5)の箇所で、221箇所(97.4%)。
「7.4」~「7.6」が125箇所(55.6%)で、半数をこえていますので、流域全体としては弱アルカリと言っていいと思います。

 環境基準の上限値「8.5」を超える箇所は、下図を参照してください。
22PH8を超える箇所図
 弱酸性の箇所は、下図を参照して下さい。
22PH弱酸性値箇所

(2)旭川本川のpH(水素イオン濃度指数)調査の結果
旭川本川の上流(左)から下流(右)に向かってpH(水素イオン濃度指数)値を並べて、折れ線グラフにしてみました。   
旭川本川PH
 
 一番高い値を示したのは、旭川第一ダムの「9.5」で、環境基準値を超えています。
 その直上流の江与味橋が「8.2」を示しています。
 それ以外の箇所では、湯原ダム(堰堤)と旭川大橋の「7.8」が同数値で一番高く、一番低い数値は砂湯下流吊り橋が「7.0」で、その間に全ての調査箇所は、この「7.8」から「7.0」の間に入っています。
 中性が「7.0」ですから、旭川本川は弱いアルカリの数値を示しているということになります。

 人間の身体のpH値は、常にpH7.35~7.45の弱アルカリ性に保たれています。
 厚生労働省では、水道水に51の水質基準項目と基準値を設けています。
 pH値は「水質基準に関する省令」にて「5.8以上8.6以下」(弱酸性~弱アルカリ性)であることが規定されています。
 このことからすると、旭川本川のpH値は、旭川ダムの9.5を除いては、弱アルカリ性で水道水の基準を満たしているといえます。

(3)百間川及び流入排水のpH(水素イオン濃度指数)調査の結果
 百間川の流心と流入する排水樋門の排水のpHを調べた結果を棒グラフにしたのが下図です。
 赤色の棒が百間川の流心青色が左岸流入排水緑色が右岸流入排水です。
 22百間川&排水PH3次元
 下図は、百間川と流入排水とを同一線上にして折れ線にしたグラフです。

 下図は、百間川と流入排水とを同一線上にして折れ線にしたグラフです。
 直線上に並べた折れ線グラフにしてみると、百間川の流心は河口水門によって堰止めされ、湛水している淸内橋(9.0)と河口水門(9.0)と、右岸から合流する砂川の砂川橋(8.5)も湛水の影響を受けて環境基準値の上限を超えています。
22百間川&排水PH折れ線
 
 環境基準値を超えてない箇所では、左岸側排水が、4箇所で7.8の値を示し, 百間川では中川橋とはら尾島橋が7.8を示していますが、それ以外は7.6~中性の樶川原橋の7.0の間に納まっています・

 3.No2-N(亜硝酸態窒素)

 し尿や生活排水などによる汚れの目安です。単位は、mg/l(ppm)(パーツパーミリオン)
 「アンモニア(NH3)」は、好機性環境(酸素が多い水中)でアンモニアを酸化する細菌によって「亜硝酸(NO2)」を生成します。 
 そして亜硝酸もアンモニアと同じく好機性環境で活動する細菌によって分解されて「硝酸(NO3)」を生成します。 

アンモニア→硝酸
  このことから、主にアンモニア態窒素が水中の酸素の力で変化してできるため、亜硝酸態窒素があることは近く(時間的にも最近)に汚染源があることが考えられるので、変化途中の亜硝酸態窒素を測定してアンモニアの汚染源を調べます。
 汚れの判断区分の目安として、0.005ppm 以下は「きれい」、 0.03ppm 以下は「やや汚れている」、 0.03ppm を超えると「汚れている」、 0.06ppm 以上は「汚れが多い(とても汚れている)」とされています。
 ※環境基準値は0.04mg/L以下。
 濃度を示す単位の「ppm」と、「mg/L」の違いは、「ppm」は百万分率といって“parts per million”の略で%(百分率)と同じ仲間です。
 ※比率や割合を示すものなので、分母と分子が同じもの(同じ単位)であるのが理想です。
「mg/L」は質量/体積の単位水溶液の場合のみ、水1Lはほぼ1kg(比重1)であることから、ほぼ同じ意味になります。

(1)2022年の調査地点全体のNo2-N(亜硝酸態窒素)調査の結果
 No2-N(亜硝酸態窒素)の調査結果の数値を、各数値を横軸に、その値の数を縦軸にグラフにしてみました。
 汚れの判断区分の目安として、「きれい」とされる0.005ppm 以下の箇所は120箇所(53.6%)、「やや汚れている」とされる0.005ppm超~0.03ppm 以下は84箇所(37.5%) 、「汚れている」とされる0.03ppm超~0.06未満は、5箇所(2.2%)、「汚れが多い(とても汚れている)」とされている0.06ppm以上は,15箇所(6.6%)でした。

22No2-N値の分布
 
 「汚れている」とされる0.04ppmを超えている箇所は、20箇所(8.8%)ですが、それらの箇所は、下流域の下記の地図内にすべてあります。
 旭川の本川、支川部には無く、百間川関係が一番多く、百間川本川が2箇所、百間川に流入する排水樋門が10箇所あります。
 続いて、市街化された所を流れる用水(流末部が多い)が7箇所、倉安川が2箇所、河床勾配が緩やかな笹ヶ瀨川吉井川の河口に近いほぼ海水といえる箇所が1箇所ずつとなっています。
 「0.05」を超える箇所は,下図を参照して下さい。
22No2-N値0.05以上位置
 
 (2)旭川本川のNo2-N(亜硝酸態窒素)調査の結果
 旭川本川の上流(左)から下流(右)に向かってNo2-N(亜硝酸態窒素)値を並べて、折れ線グラフ人してみました。

旭川本川NO2-N
 全調査箇所で0.005または0.005>を示しています。
 0.005は、極わずかのNo2-N(亜硝酸態窒素)が検出されている数値で、少し汚れていると分類されますが、ほとんど問題の無い範囲であるといえます。

(3)百間川及び流入排水のNo2-N(亜硝酸態窒素)調査の結果
 百間川の流心と流入する排水樋門の排水のNo2-N(亜硝酸態窒素)を調べた結果を棒グラフにしたのが下図です。
 赤色の棒が百間川の流心青色が左岸流入排水緑色が右岸流入排水です。

22百間川&排水No2-N3次元

 汚れが多い(とても汚れている)と分類される0.06を超える9箇所は、ほとんど青色の左岸流入排水が占めています。
 これは百間川左岸側の下水道供用が遅れていることと、祇園大樋から配水されている用水の機能を終えた末端が百間川に配水されることも影響していると思われます。

岡山市下水道整備予定区域図A
         
 百間川と流入排水を直線状にした棒グラフにしたのが次のグラフです。より鮮明に分かると思います。

 22百間川&排水No2-N3折れ線
 汚れていると分類される0.03~0.06の範囲にあるのは4箇所で、百間川では樶川原橋と中川橋が0.05、左岸排水では新田排水樋門が0.3、船屋碑門、五反田碑門が0.05です。
それ以外の19箇所は汚れていると分類される上限の、0.03以下になっています。
 百間川の亜硝酸態窒素値が、河口付近で小さくなっているのは、湛水による多い水量で希釈されたのと、硝酸に変化したため亜硝酸態窒素が少なくなったのでは無いかと想定します。

 4.電気伝導度

 水の中でどれくらい電気が流れるかを示します。
 単位はμS/cm (マイクロジーメンス毎センチ)
 たくさん電気が流れるほど、水の中に電気を通す物質(イオン)が多く溶け込んでいると考えられることから、水の汚れなどの目安の一つになっています。
 河川の本流やきれいな川ではだいたい100 μS/cm以下を示します。
 農業排水や生活排水などが流れ込むところでは、 200 μS/cm 以上を示したりします。
 一般的には、雨水で5~50 μS/cm 、河川水で 30 ~400μS/cm 、地下水で 30 ~50μS/cm 、 海で20,000~50,0000μS/cm くらいの値を示すと言われています。
 塩分が多いと高い値を示すため、海水が入る汽水域などでは特に高い値を示 します。
 電気伝導度の値の違いの要因(成分量の違いや、含まれる成分自体の違い)を把握するためには、水質分析(主成分分析)による確認が必要となります

(1)2022年の調査地点全体の電気伝導度調査の結果
 電気伝導度の調査結果の数値を、各数値を横軸に、その値の数を縦軸にグラフにしてみました。
22高電気伝導度値の分布図

  河川水で 30 ~400μS/cmと言われているので、その範囲をグラフに書き込んでみました。
 一番数が多いのは、101~200μS/cmで117箇所(54.4%)、それ以下の数値の数は、75~200μS/cmで49箇所(22.8%)、51~75μS/cmが12箇所5.6%、26~50%が4箇所1.9%となっていいて、200μS/cm以下が182箇所(84.7%)を占めています。
 続いて201~300μS/cmで17箇所(7.9%)、301~400μS/cmが2箇所(0.9%%)で、ここまではいずれも河川水の範囲に入っています。
 河川水の範囲に入っているのは、201箇所(93.5%)です。
 河川水の範囲より高い数値の箇所は、14箇所(6.6%)で、下記の箇所になります。
 いずれも下流の位置し、江戸時代に干拓され、その結果海だったところが堤防の延長により川になったところです。
 瀬戸内海(児島湾)の潮位の影響を止める旭川の潮止め堰は、クラレ取水堰で堰の上流で測定した電気伝導度値は98μS/cmでした。
 その下流の相生橋が1,352μS/cm、桜橋が3,200μS/cm、旭川大橋が9,650μS/cmとなっています。
 百間川は、淸内橋で420μS/cm、河口水門で1,150μS/cmとなっており、百間川左岸から流入する中川排水樋門で498μS/cmが測定されています。
 吉井川の潮止め堰は鴨越堰で、浄水場前が130μS/cm下流の永安橋が1,910μS/cmとなっています。
 吉井川の一次支川の千町川、永江川、干田川、千町西川、新堀川は、いずれも干拓地内の河川で、電気伝導度値は高くなっています。
 ※電気伝導度が400μS/cmを超える箇所は下図を参照して下さい。

22高電気伝導度値の位置図
※電気伝導度の低い箇所
「26~75μS/cm」は、源流部に分布している。
「26~50μS/cm」は、山の家上、野土路源流の碑、野土路源流の碑、野土路の水上流 、向原橋  
「51~75μS/cm」は、湯原ダム(堰堤)、浜子橋(吉田)、下原橋、初和橋(旭川合流前)、  簡易浄水場下 宿橋(富東谷)、 目木橋  生きものふれあいの里、下和川合流前 冨原小北、新庄川合流前(御鴨神社下)、 楠橋

22低電気伝導度値26~50の分布図



(2)旭川本川の電気伝導度調査の結果
 旭川本川の電気伝導度値を、上流から下流に並べた折れ線グラフは下図のとおりです。

旭川本川伝導度
 流下している旭川の本川の部分(潮止めの堰であるクラレ取水堰まで)と、海水の影響を受ける潮止堰の下流の部分では、数十倍から百倍以上の数値になっていることが分かります。
 旭川は、元々海だったところを干拓により陸地にして、堤防を海に伸ばして旭川を海に延長したという経緯があります。
 従って,元々海だったところは、潮の影響を受け、海水の塩分が電気伝送度値を上昇させていると思います。
 河川水(淡水)が流下している潮止め堰までは、河川水の電気伝導度の範囲は、30~400(μS/cm)以下であり、潮止め堰(クラレ取水堰)を超えた途端、相生橋では1,350(μS/cm)とその範囲を超え、桜橋で3,200(μS/cm)、旭川大橋では、9,650(μS/cm)となっています。
 相生橋の調査日時は、6月5日となっていますので、この時期は潮止め堰はクラレ取水堰となります。
 ※相生橋の下流には、新堰があり、潅漑期だけは堰を締めて旭川左岸側の干拓地へ用水を取っています。
 旭川水系河川整備基本方針の「流水の正常な機能を維持するため必要な流量に関する資料案(参考資料6-2)」では、このクラレ堰から新堰の間の維持流量は、1.10㎥/sとされ、新堰より下流には1.0㎥/sとされています。
 下流での 取水量 がとても 大きいため 、旭川から 潮止 堰の クラレ堰 を超えて 流下する 流量は 僅かです。

整備計画下流維持流量
越流量クラレ堰

干潮時新堰解放時の旭川
 
 旭川本川の潮止め堰(クラレ取水堰)までの範囲をだけを、折れ線グラフにしたのが下図です。

旭川本川伝導度潮止まで
 最高に高い数値が最上流の調査地点の丸山橋で、139.9(μS/cm)、次が合同用水西詰め(玉柏)で102.5(μS/cm)、それ以外の箇所は江与味橋が100.0(μS/cm)と最低値の湯原ダムの74.3(μS/cm)の間の数値となっています。
 最高値の丸山橋は、2020年が120(μS/cm)、2021年が79(μS/cm)でした。
 潮止め堰のクラレ取水堰では、98.0(μS/cm)でした。
 
(3)百間川及び流入排水の電気伝導度の調査結果
 百間川(流心)と流入配水の電気伝導度の値を上流から下流まで棒線グラフにしたのが下記の図です。
 百間川(流心)を赤色で中心にし、左岸排水を青色で奥側、右岸排水を緑色で手前に配置してあります。
22百間川&排水電気伝導度3次元

 河川水の電気伝導度の範囲の上限400μS/cmを超えているのは、中川排水碑門498μS/cm淸内橋420μS/cm、河口水門1,150μS/cmの3箇所でいずれも河口付近となっています。
 河川の本流やきれいな川ではだいたい100 μS/cm以下を示し、農業排水や生活排水などが流れ込むところでは、 200 μS/cm 以上を示すとされています。
 400μS/cm以下で、200μS/cmを超える箇所は上流から、藤原碑門282μS/cm、鑓田碑門281μS/cm、荒木碑門266μS/cm、神下碑門232μS/cm、庄内川橋293μS/cm、砂川橋220μS/cmいずれも左岸からの流入排水となっています。
 
 百間川(流心)と流入排水を直線状にして折れ線グラフにしたのが下図です。
22百間川&排水水温折れ線
  
 電気伝導度値200μs/m以下の数値の分布が良く分かるように折れ線グラフを部分的に拡大したのが下図です。

22百間川&排水電気伝導度折れ線200以下
 200μs/m以下の箇所は22箇所あるのですが、最大値の樶川原橋187.5μs/m、最小値中島竹田橋の99.5μs/mの範囲()にあります。
 
 百間川の流心の電気伝導度値を上流から下流にまとめたのが下図のグラフです。

22百間川流心電気伝導度
 流心も河口水門で湛水された所の数値が急激に上昇しているのが分かります。
 これは、海水に寄る影響だと思われますが、地下からの浸透や、水門の開閉時の影響があるのかもしれませんが、はっきりとは分かりません。
 
 亜硝酸態窒素No2-Nは、イオンとして存在することから、百間川と流入排水の電気伝導度値と亜硝酸態窒素の値を比較する下図のグラフを作って見ました。

22百間川&排水電気伝導度&亜硝酸

 この比較グラフでは、単位があまり違うので分かりにくいかもしれませんが、河口水門によって湛水する河口部分は電気伝導度が高くなるのに対して亜硝酸態窒素は小さくなっています。
 この部分は、おそらく海水の影響で電気伝導度が高くなっているのでは無いかと思います。
 ※の部分を参照
 左岸排水の亜硝酸態窒素の値が高くなっている所は、電気伝導度が高くなっていることが分かります。
 ※  の部分を参照

5.水温

 水温は、水中に溶解している物質の化学的変化や生物の活動と密接な関係があるので、水質に大きな影響を与えます。(単位:℃)
 また、水温を測ることはその水の起源-河川水、地下水、伏流水、温泉、 湖沼水、排水など-を判定する要素となります。

(1)2022年の調査地点全体の水温調査の結果
 水温値の調査結果の数値を、各数値を横軸に、その値の数を縦軸にグラフにしてみました。
 水温値の測定結果として、温度の0.5℃単位の数が少ないことが分かります。
 23℃より高い箇所は0.5度単位で計られていることも分かります。
 来年以降は測定単位を0.5℃単位で測定するように徹底したいと思います。
22水温値の分布0.5℃単位

 この水温値の分布のグラフを縦にして、水温の地図と並べてみると、上流の水温が低く、下流に行くほど水温が高い数値が分布していることが分かります。
 一番水温が低かったのは、12.0℃で旭川一次支川の新庄川の最上流「山の家上」(新庄村田浪)と新庄川の支川である野土路川の「野土路川源流の碑」と「野土路の水上流」(新庄村野土路)でした。
 次が13.0℃で、一次支川目木川の支川である白賀川の「向原橋」(鏡野町富)。
 13.5℃が一次支川曽保谷川の支川の大山川「ホタル会館前」(美咲町江与味)と一次支川下和川の支川の上杉川「下和川合流前」。
 14.0℃が、一次支川目木川の宿橋(富東谷)、一次支川下和川の支流の津黒川「生きものふれあいの里」(真庭市蒜山下和)、一次支川曽保谷川の支川の大山川「ほたる橋」、一次支川宇甘川支川の大山川「宇甘川合流前」(岡山市御津三谷)、同大山川「残土処理場下」(岡山市御津宿)、一次支川新庄川の三次支川後山川の「草野橋」(真庭市若代畝)、一次支川目木川の三次支川黒郷川の「五葉邸前」(鏡野町富西谷)でした。
 水温の低い箇所は、、支流の山間部に分布していました。
 水温の最高値は、25.4℃で百間川の「淸内橋」(岡山市中区沖元)、25.1℃百間川「河口水門」(岡山市中区沖元)、25.0℃が観音寺用水「親水広場」(岡山市北区絵図町)、24.9℃が百間川「原尾島橋」(岡山市中区原尾島)、百間川一次支川の砂川「砂川橋」(岡山市東区政津)と続きます。
 水温が高いのは、百間川関係と下流の用水が多いことが分かります。
 最高水温と最低水温差は、12.4℃でした
 水温値の分布と地図を並べてみたのが下図です。

22水温値流域分布高低図
(2)旭川本川の水温調査の結果
 旭川本川の上流から下流までの調査箇所の温度を、折れ線グラフにグラフにしてみました。
旭川本川水温
 
 旭川本川も上流から下流に水温は緩やかに上昇していくのですが、湯原ダム、勝山大橋、旭川(第一)ダム、、合同堰、クラレ取水堰(潮止堰)で、水温が上昇しているのが分かります。
 ダムや、堰での水温上昇は、湛水によるものだと考えられます。
 勝山大橋の水温上昇は、湛水によるものではなく、採水時間が午後になったため、水温が上がったことが原因と考えられます。
 勝山大橋近辺の水温は、市街地から流入する一次支川や,二次支川、用水の水温も,採水時間の影響を受けて、水温が高くなっています。(下図参照)

22水温値勝山位置圖
 
 そして、潮止め堰のクラレ取水堰を超えると海水の影響を受けるので水温が上昇しています。
 ダムや堰、海水の影響を受けるところ以外は、19℃から17℃の範囲に入っています。

(3)百間川及び流入排水の水温調査の結果
 百間川と流入する排水の水温を棒線グラフにしたのが下図です。
 百間川の流心を赤色で中央に、左岸側の排水を青色で奥に、右岸側の排水を緑色で手前に並べています。
22百間川&排水水温3次元

 下流の湛水で水が動かなくなっているところ(中川橋より下流)は、水温は高くなっています。
 流心と排水を一直線にした折れ線グラフを作って見たのが下図です。

22百間川&排水水温折れ線
 旭川からの取り入れ口から中川橋までは、流心は20.2℃から24.9℃の範囲で、左岸排水は19.5℃から23.0℃の範囲で、右岸排水は18.0℃から23℃の範囲でした。

表紙

 目  次

1.調査日程

2.調査箇所数及び参加延人数

(1)調査箇所

(2)参加人員(延べ人員)

3.調査内容と調査地点数

4.調査の様子

(1)採水道具の配布

(2)採水

(3)試水の分析

(4)調査機材の洗浄

(5)調査結果のデータ整理

 イ.調査結果の整理

 ロ.データ入力

 ハ. GoogleMap入力用データ作成

 二. GoogleMapのマイマップで公開地地図を作成

5.調査結果の公開

(1)公開地図案内用チラシ

(2)公開地図を見るためのマニュアルの作成

 イ.2020年の公開地図のマニュアル

 ロ.2021年度の公開地図のマニュアル

 ハ.2022年度の公開地図のマニュアル

6.公開地図・マニュアルの配布計画

7.2022年度の水質調査の結果のまとめ



2022年(令和4年度)も、全国水マップ実行委員会からCOD(化学的酸素要求量)の試薬の提供を受け、国土交通省岡山河川事務所からCOD(化学的酸素要求量)高濃度、PH(水素イオン指数)、NO2-N(亜硝酸態窒素)の試薬を提供して頂き、5月21日から6月12日にかけて調査を実施しました。
 調査の内容を報告します。

1.調査日程

旭川の流域全体と百間川の詳細な調査を行うため、1日では全部の調査を実施することが出来ないこと及び、吉井川や用水の調査も行うので、別表1の調査日で実施した

22別表1日程別調査計画箇所


2.調査箇所数及び参加延人数

(1)調査箇所

調査箇所は、予定箇所234箇所に対して2124箇所での調査が出来た。(昨年214箇所)

旭川流域では旭川本川30箇所、一次支川61箇所、二次支川36箇所、三次支川7箇所の合計134箇所の全ての計画箇所で実施することが出来た。

百間川では、本川13箇所は、すべて調査出来たが、流入樋門25箇所のうち5箇所が採水不能のため欠測となった。

用水路は35箇所予定していたが、採水不能な箇所が2箇所あり33箇所の調査となった。

排水路は、要員不足のため15箇所がすべて欠測となった。

吉井川流域では、吉井川本流、一次支川、排水路の郷家12箇所がすべて調査出来た。

22別表2調査箇所数

(2)参加人員(延べ人員)

参加人員は、1,004名(昨年は、1,226名)

 旭川流域では、コロナウィルスの影響もあり、分析要員の確保が難しかった。

旭川関係で642名、百間川関係が136名の参加者で実施した。

吉井川関係は、60名で、コロナウィルスの影響子供をお持ちのご婦人方の参加見合わせが多く、参加者数は減った

22別表3箇所参加人数
 

.調査内容と調査地点数

調査は、気温、水温、COD(化学的酸素要求量)、PH(水素イオン指数)、NO2-N(亜硝酸態窒素)、電気伝導度の測定を行った。
詳細な各調査内容の調査実施箇所数は、別表-4 調査個所・調査内容一覧表のとおり。

22別表4箇所調査内容参加人数

気温、水温、COD(化学的酸素要求量)、PH(水素イオン指数)、NO2-N(亜硝酸態窒素)は、すべての箇所を調査対象とし、電気伝導度については、機材(電気伝導度計)の関係で用水等については調査出来ない箇所があった。


 COD(化学的酸素要求量)は、旭川流域では、200箇所(昨年202箇所)、吉井川水系では、12箇所の合計(昨年12箇所)の調査を実施した。

 pH(水素イオン指数)は、旭川流域では、200箇所(昨年182箇所)、吉井川水系では12箇所(昨年9箇所)の調査を実施した。

No2-N(亜硝酸態窒素)は、旭川流域では、200箇所(昨年168箇所)、吉井川水系では12箇所(昨年10箇所)を調査した。

電気伝導度は、旭川流域では、189箇所(昨年189箇所),吉井川水系では10箇所(昨年0箇所)を調査した。

旭川水系の用水で11箇所が機材(電気伝導度計)の不足で調査できなった。

吉井川水系では、始めて調査したため機材の取扱に慣れないせいか、2地点で数値が適正で無かった。

4.調査の様子

(1)採水道具の配布

 合併前の市町村別に分けて採水に必要な道具(採水方法書、調査地点シール、温度計、ペットボトル、上戸、記録用紙等)を箱詰めして、地区の調査責任者に届けます。

22写真調査道具

中流域(建部、久米南、美咲町、吉備中央町)採水道具配布。
 各箱にはその地区の担当者と前年度の採水者、採水用品の種類と数量が貼られています。
22写真調査道具発送

中流域(御津地区)採水道具配布  上流域採水道具配布
22写真調査道具送付中上

(2)採水


各地域の採水者が、調査地点の気温を計り、試水を採水し、水温を測り、とも洗いしてペットボトルに水を詰めて、調査地点シールを貼ります。

22写真採水1

22写真採水2

22写真採水3

22写真採水4

(3)試水の分析

 採水した試水は、各地域の分析場所へ運ばれ、分析を行い、結果を調査用紙に記入します。

 回収・分析所は、旭川流域では、上流域は、真庭市久世公民館、中流域は、岡山市建部町の宮内邸と岡山市御津虎倉の大野公会堂、下流域は、国土交通省岡山河川寺務所、百間川は操山公園里山センター、吉井川流域は,岡山市立西大寺公民館を使わせていただきました




 上流域回収・分析所(真庭市久世公民館)
22写真上流回収解析

 中流域回収・分析所(岡山市建部町宮内邸)

22写真建部回収解析

 中流域回収・分析所(御津町大野公会堂)

22写真大野回収解析

下流域回収・分析所(岡山河川事務所)西大寺・吉井川回収・分析所(西大寺公民館)
22写真岡川西大寺回収解析


(4)調査機材の洗浄

 調査が完了したら、その都度採水、分析資材を洗浄して乾燥させる。

また、今まで支給されていた練習用のパックやパッックン、スポイド等プラスチック製品が廃止されることから、きれいに洗って再利用する必要があるので、丁寧に洗って保管する

 ペットボトルもきれいに洗って、再利用している。

採水場所等を記載したシートの剥がしがとても大変で手間がかかっていたが、2022年度からはペットボトルにメンディングテープを貼り,その上に採水シートを貼ることでシート剥がし作業の効率化が図られた。

 また、支給されていた練習用のパックやパッックンやスポイド等プラスチック製品が廃止されることから、きれいに洗って再利用する必要があるので、丁寧に洗って保管する。

22写真採水道具洗浄

(5)調査結果のデータ整理

.調査結果の整理

 調査結果は、記録紙に記入され、旭川本川、一次支川の河川別、二次支川の河川別、三次支川の河川別、百間川本川、百間川流入樋門、用水路別、吉井川本川、吉井川一次支川か選別、排水に整理して綴られる。

22写真調査データ整理


.データ入力
整理された紙の調査記録をエクセルのシートに打ち込んで、データ化していく。

22別表5調査結果一覧表

. GoogleMap入力用データ作成

GoogleMapに埋め込むための過去3年間のエクセルのデータシートを作成。
22別表6GoogleMap入力データ

22別表6GoogleMap入力データ2

. GoogleMapのマイマップで公開地地図を作成

 GoogleMapを起動して「マイマップ」機能を使って、調査項目ごとのレイヤーをインポートして、公開地図を作っていく。

22GoogleMapインポート

データのインポートの後、アイコンを自作の数値アイコンと入れ替えの作業を行う。

22GoogleMapアイコンの変更

 
共有設定を行い、公開する。

22GoogleMap共有設定

.調査結果の公開

水質調査の結果を参加者及び流域の皆さんに広く知っていたくため、インターネットの地図情報(GoogleMap)のを使って、調査結果のデータをインターネット上の地図に埋め込んで公開している。(この地図には、一斉水質調査以外の地点の結果も公開し、226箇所分が公開されている。)

調査結果は、値が色で判断できるアイコンを自作して表示することで視覚的に分かり易くした。

WEB地図の内容については、チラシ及び地図活用のためのマニュアルのとおり。

 

(1)公開地図案内用チラシ

公開サイトを紹介し、QRコードでリンクに誘導するチラシ3,000枚を作成して、行政機関や、公民館等に配布を行っている。
22公開地図表

22公開地図裏

(2)公開地図を見るためのマニュアルの作成

 公開地図は、チラシではCODの状況しか見ることができないが、インターネット上の地図(WEB地図)に入れると、公開されている下記の項目を見ることができるので、パソコン、スマホで見ていただけるように、マニュアルを作成した。

調査場所 橋梁名など

 地点番号 旭川本川と一次支川、二次支川、三次支川、百間川、用水、排水別の番号

 河川名

 緯度(十進法)

 経度(十進法)

 調査年月日

 気温  2022/2021/2020

 水温  2022/2021/2020

 COD(mg/L)  2022/2021/2020

 NO-N(mg/L) 2022/2021/2020

 pH            2022/2021/2020

 電気伝導度(μS/cm) 2022/2021/2020

水温 2022/2021/2020

.2020年の公開地図のマニュアル

公開地図の利用の仕方を説明したマニュアルは、パソコン用のものとスマホ用の2種類を、A4二つ折り(A5)中綴じの冊子18ページで作成した。20公開地図マニュアル

冊子になったので、印刷等を外注すると高価になるので、PCで中綴じの出来るようにプリントし、手作りで作成したが、配布したが手間がかかることと、送料もかなり高くつくことが分かり2021年度のマニュアル作成の方法は検討し直すことにした。


.2021年度の公開地図のマニュアル

2021年度の公開地図のマニュアルは、印刷の低価格化と、配布の効率化を考えて、公開地図と一緒に配布出来るように、A3両面に納まるように工夫して作成した。

パソコン用については、2021年度版と、調査年度が替わっても使えるようにした保存版とを、それぞれ2,000部づつ印刷して配布するようにした。


.2022年度の公開地図のマニュアル

 2022年度は、調査年度が替わっても使えるようにしたスマホ用の保存版を作成して1.500部印刷した。

22スマホマニュアル保存表


22スマホマニュアル保存裏

 また、PC用の簡易マニュアルも作成して、AR-NETのブログで公開している。

 ※簡易マニュアルのサイトは、ここをクリック→「簡易マュアル」

22PC用簡易マニュアル表

.公開地図・マニュアルの配布計画

 2022年度の公開地図とマニュアルの配布は、下記のとおり

22別表公開地図配布計画

.2022年度の水質調査の結果のまとめ

 今年度の水質調査の結果概要は、


「2022旭川流域一斉水質調査 調査結果のまとめ」
のとおり。

        ☝
     ここをクリックして下さい。

22調査結果のまとめA









1.2022旭川流域一斉水質調査実施計画

 連絡が遅れて申し訳ありません。
 今年度の旭川流域一斉水質調査を下記の日程で実施します。
 流域の地区担当の皆様には、案を示して頂いていましたが、試薬の入手時期が未定だったため決定のお知らせが遅れました。
b220519水質調査日程計画表

 なお、河川の本川、一次河川、等の箇所数や採水道具等の配布については、下記の作業日程計画表を参照してください。


b220519水質調査日程詳細計画表

b220519水質調査作業別計画表

 既に、試薬がぎりぎり間に合った中流域の調査は完了しています。
 また、採水道具の配布についても、上流域は今週中に、真庭市の振興局に届くことになっています。
 現在28日に実施を予定しているの百間川の調査要員確保の作業中です。

 進行状況等は順次報告します。

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